アイシネンを解く―耐湿性

ミクロのセル構造の働きで「自然呼吸」するアイシネン

実は、ほんのわずかですがアイシネンも呼吸しています。 そのかすかな空気の動きとともに、水分が気泡(セル)から放出(拡散)され、溜め込まないしくみです。結露の主な原因である漏気や対流を回避しますから、結露リスクを最小限に抑制できます。

湿気を溜めない原理
水蒸気と気泡の動き
  • 湿気(水蒸気)が入ると水蒸気圧が上昇して、気泡が膨張します。
  • 膨張した気泡は元に戻ろうと反作用します。
  • この反作用が、湿気を水蒸気圧の低いほうへ押し出そうと働き、さらに気泡の壁の穴から外に出そうとします。アイシネンの気泡の間では、このような水蒸気圧差を使った作用が繰り返されます。だから湿気が溜まらず、最後は水蒸気圧の低い空間に放出されるのです。
湿気を逃がさず、溜め込むと・・・
カビ(マット)
窓の防水処理が不完全だったために、風雨で水が浸入したと推察します。湿気(水分)の重さで断熱マットはずれ落ち、カビが発生しています。
黒カビ
天井裏に生えた黒カビ。上昇した湿気と、屋根裏の結露水の落下により、天井内の断熱マットに湿気が溜まったと推察します。きちんと施工しても、何年もすると、つなぎ目から湿気が侵入してしまいます。
防湿シートとの違い
防湿シートは透過性が1.0 perm/Pa.s.m2以下で、 湿(水蒸気)を透さないことを目的にしています。 アイシネンは、わずかですが湿気(水蒸気)を通します。 むしろ呼吸機能を使って湿気(水蒸気)を行き来させることで、壁の中に湿気を溜めないようにするのが断熱気密材なのです。
防湿シート